トラブル回避術
施主と解体業者との間で起こるトラブルについて紹介。見積りの不備や追加請求、不法投棄といった3つの問題を回避するテクニックを説明しています。
良くない解体業者が引き起こす困ったトラブル
建設工事や施工現場ではさまざまなトラブルが発生するリスクがあります。
解体業者とのよくあるトラブルを3つにまとめてみましたので、不要なコストや手間暇をかけないためにも是非知っておいてください。
トラブル01:見積もり金額と請求金額が違う
解体業者へ発注をするにあたり、問い合わせ時や初期の打ち合わせ時に概算見積もりをもらいます。
ですが、それはあくまでも概算ということを肝に銘じておきましょう。その後、正式な見積もりをもらってから発注するのが基本です。
なかには正式な見積もりを提出しないで、なし崩し的に工事に取り掛かってしまう解体業者もいるようです。依頼主はおおまかな金額しか掴んでいないため、工事完了後にもらう請求書と当初の概算見積もりの金額が違うといったことがおこります。こうしたトラブルを避けるために、必ず工事に取り掛かる前に正式な見積もりを受け取りましょう。
トラブル02:覚えのない追加発注、追加請求
工事前の現地調査が不十分だったため、実際の工事金額が見積もりよりも高くなることは少なくありません。
工事を進めていくうちに発生する予測できなかった事柄というのは、ある程度は不可避です。ただし、依頼主に新たな工事や費用の発生を確認・報告してから取り掛かるのが常識。
依頼主に知らせず、勝手に進めて、請求金額を増やすような解体業者は許されません。現場調査後の見積もりは内訳までチェックし、不明な点は必ず確認。現場でも、説明された通りの工事が行われているか目を光らせましょう。
トラブル03:解体業者が不法投棄をしていた
工事に伴い木材やコンクリート、アスファルトなど産業廃棄物が必ず発生します。
産業廃棄物の処理は、「建設リサイクル法」によって厳しく管理されています。不法投棄によって適正な分別解体と再資源化がなされずにいると、地球環境に悪影響がおよびます。
そればかりか、不法投棄を行った業者はもちろん依頼主も罰せられることになります。
都道府県への登録状況の確認や、発行されたマニフェスト(産業廃棄物管理表)のチェックを心がけましょう。